超コンパクトなベランダ設置アンテナ

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梅雨明け一発目!

施主様は以前からお世話になっているJA3IHI局様。
今までのアンテナも私どもで施工させていただいた。

今回はハイバンドのビームアンテナにチャレンジです。

第一電波のHFV330で3.5MHz~24MHzをカバーし28/50MHzは別のコンパクトダイポールを上げていた。

今までのシステムでそこそこ仕事をしてくれているし大きく不満があるわけじゃないけどもうちょっとと欲が出る。

アンテナ設置はベランダだけと自主規制されていらっしゃいますので上げられるアンテナもコンパクトなものしか選択肢がありません。
特に14MHzがもう少し改善できればとの希望もあり施主様からミニマルチUMX42Aってのがあるけどどうやろ???と・・・

サイズ的にはこのくらいでないと厳しい。
今のマストに乗せられる!?
どのように付けられるか そして実用になる??? とご相談。

このアンテナはかなり小さく設計されたアンテナで短縮率が大きいので決して効率が良いとは言いにくい。
でも14MHzは単独エレメントでおおむね50%の短縮。
実際の寸法はもっと短いがリニアローディングをまっすぐ伸ばしたと考えて・・・
この短縮の仕方はコイルで短縮するより良いと思っているし意外と結果を出すかも!?
21/28/50MHzは超短縮トライバンドとして動作する。
基本的に調整が出来ないので設置してどう出るかわからないがひょっとすると苦戦するかも。
短縮が大きいのでどのバンドも帯域は広くない。
CW~デジタル系の帯域がカバーできればいいのなら問題なさそう。
重量も受風面積も大きなものではないが今の単管1本だけのマストではちょっと不安が残るかな!?
ステーと言っても4方に張れないしなにか作戦を考えなければ・・・
最悪の事態が起こっても地上まで落下する事だけは防ぎたいのでなにか対策を講じる。

いろいろお話しこのアンテナを上げて劇的によくなるとは言えないがやる価値がまったくないかと言うと決してそうではない。
少しでも改善の見込みがあるならチャレンジするしかない。
失敗したくないのは施主様はもちろん私だってしたくありません。
チャレンジしなければ失敗は無いが今のままで得るものもこれ以上ありません。
失敗のリスクはあるが成功する事を信じてチャレンジする。

施主様のファイナルアンサーは「チャレンジする!」

じゃぁ限られたスペースと材料で出来る限りの事をやりましょう!

施工前

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UMX42A取付中

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完成!

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既存のマストにもう1本添わせて2本とする事によって補強。
さらにもう1本を斜めに支線状にして固定、前後左右の揺れを少なくする事が出来た。
28/50MHzのコンパクトDPは撤去した。
既存のHFV330を90度シフトで付け直し。
UMX-42AのSWRはおおむね良好。
14MHzの同調点が低かったのでエレメントを調整して目的周波数に合わせる。
21/28MHzは触ることなく合格点。
50MHzの同調点が低すぎるが基本的には成す術無し。
いちばん内側のエレメント+コイルケース内の50MHz用短縮コイルが動作しておりそれを触ると調整も不可能ではないが現場で出来るようなことではないしするべきではない。
ココを触ると21/28にも影響出るだろうし行き当たりばったりで触ってしまうともうアンテナでは無くなってしまうリスクがある。
そもそも50MHzのSWR特性を見ると非常にフラットで広帯域になっていて周波数の低い方がSWRが低く周波数が上がるとSWRも上がっている。
この特性自体は同じように表れているので不良や組み間違いではない。
目的周波数でSWR1:1.7なので異常とは言えない数値だけど気になると言えば気になるが・・・
ココだけは上記の理由で調整できない事をご理解いただいたが他のバンドは目的周波数でバッチリのSWR値が出せた。
HFV330にも影響がない事を確認して作業終了です。

IHIさん今回もご用命ありがとうございました。
かなりコンパクトサイズですのでどれだけの成果が出るか私も楽しみです。
こんな小さなアンテナ飛ばないでしょと言われるかもしれませんが大きなアンテナを持っている方にしてみればそうかもしれません。
ぜひこのアンテナをうまく使いこなしていただき成果をお聞かせいただけたらと思っております。

今まで苦戦した地域とQSOできると良いですね!

FB-DX!!

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コメント(6)

暑い中、朝早くからありがとうございました。
UMX42AはHFV330と比較して明らかにノイズが少ないですね。
そのせいかFT8でデコードされる局数がHFV330より若干多いです
まだいろいろ触っていて、DXとの実績は上がっていませんが、CHV-5でほとんどダメだった28MHzもウクライナまで届きました。
心配していた、バンド幅も実用上問題なく、全てのバンドでATUを切ってもいけそうなくらいです。
支柱の補強もがっちりしたものになり、安心感が大幅に向上しました。
ありがとうございました。
当分、これで楽しめそうです。

IHIさん、いつもありがとうございます。
また今回もご用命いただきありがとうございました。
ぜひ「こんな小さなアンテナでもこれだけ遊べる!」という成果報告をお聞かせ願いたい。
HFは小さなアンテナでやっても飛ばないから面白くないと思われがちです。
そりゃ大きなアンテナに比べれば・・・って話ですけど小さなアンテナだってじゅうぶん楽しめるはず。
IHIさんは楽しみ方を知っていらっしゃるので高い成果の報告が聞けると楽しみにしています!
28MHzもウクライナと言わずウラル山脈を越えましょう(^^)
ハイバンドのコンディションが上がってくれる日が待ち遠しいですね!
FB-DX!!

まもなく一か月になりますが、CQ出すと、国内局や海外近隣から呼ばれる日々でした
猛暑でシャックに入る気もなえて目立った成果が無い状態でご報告もできずだらだらとぐーたら状態(^^;

ようやく、ここ一両日ちょっとだけ頑張ってワッチ
あら、20mのFT8で見たことが無い、中東、カリブが入ってる・・呼ぶだけ無駄かなという-20db以下
NEWdxccのA45XTにビームを向けて待っていると
-3dbくらいまで急上昇、50wで呼んだ!、ダメ(^^;
PWを100wに上げて何度か呼んでリターンが得られました
His -03db My -21db 当局の非力を露呈(^^;
早速LoTW,eQSLでQSLされてDXCC+1

この間HFV330(90度回してフロント向け)と切り替えて受信強度の差を見ると、HFV330が3~6db 低いことがわかって、超短縮2エレと言えども効果が確認できました。
短縮ビームを上げてよかったと実感できる結果です
ありがとうございました

回転マニュアルSWのローテータなので、SW押し続けないといけないのでちょっとめんどくさい。

IHIさん、レポートありがとうございます。
少なからずビームアンテナの特性を感じていただけて結果が出ているのならグレードアップ成功ですね。
-03/-21はかなり極端ですね。
このレポートはS/Nですし相手側でノイズが高いとか混信があったとかも考えられます。
一概に出力差とも言い切れないと思います。
なによりIHIさんの受信性能が群を抜いて優れていると言う事で良いんじゃないでしょうか(^^)
次は無いと言われてましたが次のグレードアップはローテーターをプリセットに交換してPC制御にしましょうか!?
そのついでにアンテナももう少し大きく・・・(^^)
FB-DX!

その後、北欧の取り残しのノルウェーもGETできました。
なんとなく、UMX42Aのコツがわかってきたような、とまでは豪語できませんが
受信は確かに良いです、PSKreporter見ても、受信情報が圧倒的に多くなっています。
また、HFV330のときには、受け取るレポートが送るレポートより大きくて、受信が悪い感じがありました(呼ばれても受信できない可能性も)

プリセットローテーター、PC制御・・ほしいですねぇ
小遣い使い果たしたし(^^;

IHIさん、おはようございます。
ローテーターどころかあのでっかく重たい無線機を買っていただくまでは誘惑しまくり攻勢は続くんですよ!(笑)
アンテナはやはり使い手が特性を理解して使いこなす事が最大の性能を出すコツなんだと思います。
うまく使いこなしてDXCCやWASを伸ばしてくださいね!

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