2012年2月アーカイブ

ご本人様は「こんなんでホンマにNVIS 」とおっしゃってますが、どうなんでしょうね

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このモービルはJF3FCF局

三菱デリカの新車に惜しげもなく穴を開けて確実なアース施工
車高が高いので電動基台は必須との事で、アンテナ工房さんが配布する強力型の物を装備。
(残念ながらこの電動基台は今後入手不可能だとか・・・)
さて、今回実験されたのは以前から話題にしてますNVISアンテナ。
FCF局はアンテナの自作はお得意で、センターローディングタイプやヘリカルなど今までにたくさんの力作を見せていただいてます。
今回のNVIS実験に使用されたのはサガ電子のCM144Wに7MHzのコイルを乗せたもの。
このアンテナをルーフキャリアに設置した基台に付けてほぼ水平に寝かせて運用してみようということです。

(ご本人談)
自宅ガレージのカーポートに入るぎりぎりの高さに設定してアンテナを寝かせて固定。
コイル部分は車の屋根とほぼ平行。
この状態で調整し目的周波数でのSWRが1:1.5くらい。
もう少し下げたいと思うが屋根とコイルが近すぎるためか落ちてくれない。
マッチング部でコンデンサーもしくはコイルで細工するともう少し改善すると思うが、まずは実用範囲なんでこのまま・・・
アンテナを寝かせた状態で固定するためにはありあわせ材料のタイラップなどで購入したのは吸盤(118円)だけ。
一応この状態で走行できる事を確認し仲間に相手をしてもらって実通テスト。
垂直に立てた状態と切り替えてテストしたものではないので完全な比較にはならないが、いつもと同じかわずかに良いレポートの交換が出来た。
レポート以上に感じたのは受信時のノイズレベルが垂直アンテナのときより確実に下がってとても聞きやすく感じた。
翌日に高速道路に乗って出かける用事があり、このアンテナを付けたまま走行したが強度的にも問題なし。
高速を走ってもやっぱりノイズが少なく、今まで7MHzモービル運用でRS51のレポートなんて送れなかった(ノイズで常にS5くらいは振っているから)けど、このアンテナで初めて51の信号が聞こえることに感激
しばらくこのアンテナを使ってみてまたレポートします。

との事でした。

私が実験した時もRSレポートと言うより受信時のノイズレベルが低く相手の信号の了解度が良く感じました。

私の実験先日紹介したJA3IHI局 、そして今回のJF3FCF局と3パターンのNVIS仕様アンテナを試してみたレポートが集まりました。
それぞれがまだまだ多くのデーターを集めたわけでもないので感覚的なものでしかないとは思いますが、『悪い』という言葉は出てきてません。
軍用や業務用で実証された通信方法ですのでアマチュア無線でも通用するのは間違いないはずなんですが、果たして私たち3人がやってるアンテナは本当にNVIS効果を利用して伝播してるんでしょうかね

FCFさん、やっぱり「もどき」なんですかね
でもちゃんと飛んで聞きやすかったらOKでしょ。
だってプロの無線じゃなくアマチュア無線ですから実験することに異議がありますよね~

私は実験の後は放置してますが、興味を持ったお客様がどんどん実験してくれてます。
私の車でも実用レベルのものを考えないと・・・

たまたまですが、NVIS実験の3局ともサンドイッチコールだった・・・

JA3IHI局よりコメットのHF帯小型VダイポールCHV-5の使用レポートが届きましたので紹介させていただきます。

OMはいわばカムバック組みでダイポールを作ったりというような工作はずいぶん昔に経験済み。
なのでアンテナは大きな(長い)ものを高く上げれば良いというのはじゅうぶん理解されてます。
今回この小型Vダイポールを選択されたのは家庭内のSWRが上がらないようにだとか・・・
OM、失礼しました(汗)
いや、たいそうな事をやりだすとキリがなくなるしベランダに自分ひとりで簡単に設置できてそこそこ遊べたらOKとの事で小型Vダイポールを選択。
第一電波にも同等のHFV-5という商品がありますが、購入いただいた時は18MHzに対応してるのはコメットの方だったので・・・
今はHFV-5もオプションで18MHzに対応可能 になったんですがね

と言うことで、設置しててからしばらく経ちましたが・・・・とレポートを頂戴しました。

『下記、メールをいただいた原文のまま記載します。』
そのうち、といいつつ遅くなりましたm(_~_)m
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見た通り、地デジのアンテナより低い(^^;
ベランダ設置コメットのCHV-5の設置写真
給電点で8m強です、120度に開いていますので
エレメントトップはほんの少し高いですが、誤差範囲でしょう
90度より、120度のほうがマッチングも取りやすく、送受信とも
安定します。

『これはたぶん90度では真ん中のホイップとの干渉が出るため120度の方がいい結果がでたんだと思います。』
『水平にすると今度はベランダや屋根、大地との影響を受けやすくなるので今回のケースでは120度がベストだったんだと考えられます。』

FT-817NDとCHV-5 の組み合わせで7MHzで千葉と5WでRS58程度。
PSKでは、茨城県、大分県と5Wも1Wも変わりなしで安定して長時間交信できます。
RTTYは、なぜか韓国、中国、ロシアなどから呼ばれることがありますがそんなところまで飛んでいるのかな?

『交信できてるんですから飛んでるんですよ! (^^)』

真ん中はダイヤモンドの144/430のモービル用ホイップ
これで楽々、東大阪、京都市内などは相手局のSメーターは
振りませんが5Wで(実は1Wでも変わらない)カバーできます。

アンテナ設置に困っておられるOMが居られたら、ご参考まで。

JA3IHI局の運用場所は京都府南部です。
7MHz(HF帯)での運用はコンディションにも大きく左右されますが、このアンテナ+FT-817(QRP運用)でそれなりに遊べていると言うレポートですね。
欲を言うとキリが無いのですが、小さな設備でもアマチュア無線は楽しめるんだと言う事をレポートしていただけたと思っています。
もちろんこの設備でペディション局のパイルアップに参加しても歯が立たないってOMは百も承知ですしね。

HFはアンテナが大きいのがないと飛ばないし・・・ と諦めてる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか
小さなアンテナでも遊ぶ方法はありますから是非HF運用にチャレンジしてみましょうね~

最後になりましたが、JA3IHI局レポートありがとうございました。

ICOMのIPリモートコントロールソフトウェア「RS-BA1」の実働展示が出来ました。
店頭実働展示のIC-7600をパソコン経由でリモート運用できるようにしました。
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スピーカー、マイクなど、とりあえずある物で動かしてますからかっこいいものではないけど・・・
受信音、マイクゲインのパソコンとのレベル合わせがわからずにICOMさんに教えてもらってなんとか運用できるレベルに
パソコンのOSによってもそのあたりの調整が必要なのでちょっと最初は手こずるかも
これは無線機の技術と言うよりパソコンの知識が結構必要です。
設定など少しでもアドバイスできて皆さんに手軽にリモート運用を楽しんでもらえるようにもっと勉強しますね。

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フットスイッチやVFOをくるくる出来るエンコーダーも付けられるようにしないと・・・

とりあえず目の前で操作できますし興味のある方は見に来てください。

  あっ、まだあんまり突っ込んだ質問は・・・
        勉強中なんで一緒に勉強しましょうね~

もうメーカーさんに修理出しても門前払いされるSTANDARDのC120。
この無線機、ヤツの形見。
若くして病気に勝てず旅立ってしまった無線仲間、JN3MGE山形さんが使ってた物なんです。
彼は消防団に入ってたから、このC120でずっと消防無線を聞いてたようです。
その意思を引き継いで私の手元でもずっと消防無線を聞いてたんですけど、しばらく前にスケルチが効かなくなってザーっていいっぱなしに
まぁ、もうしゃぁないわなぁ~っと放置してたけど暇になったので開封。
お決まりのコンデンサー液漏れかいなと思ってたんですけど、単純にVR不良でした。
写真がピンボケでしたけど、スケルチVRに別のVRを仮付けしたら正常動作します。
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部品があれば簡単に完了なんですがこのVRが入手不可。
どうせ受信機としてしか使わないからスケルチは固定でもOKです。
本体の中に小さなVRを仕舞い込んでも良かったんだけど、ちょっとでも触ろうと思うと本体をバラさないとだめで面倒なので外に引っ張り出しておきました。

ケースに穴あけて調整ドライバーで触れるように・・・ と一瞬考えたけどかなり面倒なので即却下
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持ち歩くこともないしこれでOK
これを修理と言ったら怒られそうですけど、形見の無線機を放置しておくより良いでしょ
山形君、これで勘弁してや。
またしばらく鳴らしとくしな。
でも消防もそのうちデジタルになるからそれまでで堪忍してや~

特注スペシャルアンテナ基台装着3号車です。
この基台はウチの通勤快足兼営業車に付けてるのと同じタイプ。
ウチの車は以前の記事に書いてますので見てください。 

この基台とは、アルミのLアングルで左右の基台を橋渡ししてるだけなんですけど、これがなにかと都合良くて2号車の方からもたいへん良い評価をいただき今回3号車の設置となりました。
3号車のオーナーは時々コメントいただくJO3USP局。
2号車オーナーさんともお友達で、無線(送受信性能)的にも長いアンテナを付けた時の強度的にもとても良いよと評価を受けて、私にもこの基台を作っておくれ~って事で本日取り付けとなりました。

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取付け位置、角度合わせなど片側に1人の2人がかりで細かく調整しながら取付けていきます。
ついでにアースもやり直すって事で、基台からリアゲート、リアゲートとボディー側とのアース施工をしました。
なんなんく思っていた位置に取付け完了で、数種類のアンテナを付け測定してみましたが、すべて花丸印の 合格点です。
副産物でしたけど、無線機から受信音に回り込むヒューンヒューン音(オルタネーターノイズ)もアースをキッチリ取ったことで同軸経由のマイナス側電位差が解消されたのか直っちゃいました。

やっぱりアースはなめちゃいかん!!
これで長さ2mクラスのアンテナやちょっと重たいATAS120Aを付けても大丈夫とオーナー様もご機嫌顔です。
USPさん、本日はありがとうございました。
さらにアクティブに運用してくださいね~

この基台、今回材料の都合であと2台分ありますので、私もって方はお問い合わせください。
ただ、完全な完成品ではありません。
車に合わせて加工が必要ですしどんな車でも付けられるとは限りません。

店頭で現物合わせをするのがベストだと思いますので・・・

ICOMのD-STAR対応ハンディー ID-31のファームアップが公開されました。
主な変更点は、DVモードの音質改善とDVモード運用時、信号強度が弱くなった際の了解度向上 との事です。
早速ウチの在庫をファームアップしてみました。

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ファームアップ後は DSP 1.03 になります。


もちろんファームアップ成功
新旧で比較してみないと良くわかりませんが、音質改善は送信変調が浅くてモゴモゴ気味だったのが解消されたのか
了解度向上というのはケロケロがどの程度少なくなり信号が弱くても聞きやすく(聞こえるように)なったのか、すごく気になります。
当店でご購入いただいたお客様は店頭にお持ちいただければわずかな時間でファームアップさせていただきます。 (もち 無償です。)
ついでに最新のメモリーデーターも追加させていただきますしね

純正のデーター通信ケーブル(OPC-2218LU)をお持ちの方はご自分でもファームアップ可能です。
詳しくはアイコムさんのホームページでご確認ください。

当店では明日から販売するID-31もすべて最新バージョンに最新レピーターリストでお渡ししますしね~

NVIS用アンテナ!?の実験 

NVISアンテナ 続編   

意を決して・・・ 走った・・・ 飛んだ!! (NVISアンテナの通信実験) 

このあたりの記事を書いてる頃に、私もやってみたいとおっしゃってたJA3IHI局のモービルです。
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第一電波製7MHzモービルホイップ(HF40CL) を使ったNVISアンテナが完成したとの事で見せていただきました。

自動車のルーフラックを付ける所に金物を自作し、それに市販の可倒式基台を付けHF40CLを倒した状態で固定。
走らなければこの状態でマッチングを取れば使えるのだが、走行中にも運用するのでアンテナの揺れを止める工夫が必要。
コイルの少し上ぐらいを樹脂の細いパイプで固定、その樹脂パイプの下はMコネを付けてマグネット基台で天井に。
もちろんこのマグネット基台は固定するだけの目的なので同軸は繋がってません。
マッチングは、一旦通常のまっすぐ立てた状態でSWR=1:1.5以下に調整し設備がちゃんと動作していることを確認。
その後にNVIS効果が得られるであろう角度に倒してSWRを確認。
アンテナを寝かせるとコイルやエレメントが車体に近づき干渉が出るので、まっすぐ立てた時より同調周波数が下がることが判明。

垂直の状態の時よりさらに調整エレメントを切る必要がある。
元のエレメントを切ってしまうと垂直にしたときに短くて使えなくなるので、別のエレメントを用意して寝かせた時用のエレメントとして調整。
アンテナを寝かせた状態でもトップエレメントの調整だけでSWR=1:1.5以下にすることが出来た。

また寝かせる角度(車の屋根とエレメントの距離)で同調周波数が大きく変化するので、トップエレメントの揺れを出来るだけ少なくする必要があった。

揺れ止めのパイプをマグネット式にしてあったおかげで、都合の良い所で固定できた。

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垂直と水平(寝かせた状態)を比較するために何度か運用してみたところ、アンテナを寝かせた状態の方が確かに国内近距離通信に有利であることが実感できる結果が得られた。

上記はJA3IHI局の談話を簡単にまとめさせていただきました。

わずかかにアドバイスこそさせていただきましたが、実行し成功まで持っていかれるところはさすが

今回紹介したJA3IHI局のHFモービル局は市販の誰でもが入手可能なアンテナを一工夫して製作されています。
使用RIGはFT-817(出力5W)なんですが、このNVIS仕様のアンテナならそこそこ遊べると満足いく結果のようです。
さらに走行中やスーパーの立体駐車場などもアンテナをほとんど気にする必要が無いのでとっても便利だとの事です。

私が実験したときも確かにアンテナを寝かせた(NVIS効果を期待した)アンテナの方が2~300Kmくらいの距離では良い結果が出ました。

通信相手との距離にもよりますが、アマチュア無線の世界でもNVISアンテナはアリですよね

このような取付けスタイルが簡単に出来るようになると、HFモービル(特にローバンド)がもっともっと手軽に楽しめるようになるんじゃないでしょうかね

ウチでもこのようなアンテナを試してみたいというお客様が来られたら対応できるように策を練っておかないと

メーカーさん、すでに実験などされてるかもしれませんけどなにがしかの商品化は出来ないもんでしょうか
あっ、商品化したらウチにロイヤリティ払ってくれなきゃダメよ~

しかし、これぞアマチュア精神ですね。
みなさんもチャレンジしてみましょうね~

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