奈良県 明日香村へ

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14日は明日香村へ行ってきました。
と書くと、今話題のピラミッド発掘のことかと思うでしょ
私にそのようなお勉強は似合わない訳でして・・・

歴史のお勉強は苦手なので、やっぱりアンテナのお勉強。

14日の明日香村はJP3KCX局様のアンテナ工事。

自分で設置したが強度的に心配だし電波も思うほど聞こえないし飛んでないみたいだし・・・とご相談。
設置しておられたのはベランダからマルチバンドタイプのGP。

なんども書いてるように、同調する帯域が超狭くてオートチューナーにお願いしても飛んでくれないってやつですね。

失礼ですが初心者さんにはそんなことが分かるはずもなく、アンテナをあげればそれなりに飛ぶと思ってらっしゃるのがお決まりのパターン。
やってはみたものの「なんか違うぞ!? こんなに飛ばないのか??? 聞こえるのは聞こえるけどノイズだらけではっきり聞こえないし・・・」って思うんですよね。

ホントお客さまに対して失礼だと思いますが、

「HFの使えるアンテナを設置するのはそんなに甘いもんじゃないんです。」

と、偉そうに講釈たれてあれこれと説明させていただき、設置場所の下見もさせていただいたうえで最終的に決定したのが第一電波HFV330

大きなルーフタワー・大きなアンテナも不可能ではないが、それなりの強度のステーを張るのに家屋(屋根)の構造上かなり大がかりな作業が伴うので費用も結構大がかりになりそう。
(スライダー梯子だけで作業できず高所作業車が必要などなど・・・)

テレビアンテナのステー程度ではあまりにも貧弱だしそんな仕事はできません。
最低限のタワーと受風面積の少ないアンテナで高所作業車を使わず屋根の上からの作業だけで張れるステーをと考え、
施主様からもご希望の一案として出ていたHFV330を選択しました。

このアンテナは私のブログ記事やユーザー様からのコメントを参照いただいたようで、 「使いこなすことができれば良いアンテナなんだ!」と思っていただいたようですね。

さてさて、事前準備を済ませ当日8時前に店を出発。
その日は午前中はパラッと降る かもって天気予報。
現場に近づくにつれ空模様が怪しい。

あぁ~やっぱり来たかとこもってると到着直前には本気の雨。
ちょっと早かったので到着直前のコンビニでコーヒーブレイクして雨待ちするが・・・
とりあえず現場へ行ってカーポートの下を借りて用意しかけよか  ってことに。

準備してるとさっきの雨が嘘のように明るく なってきた。
一気に晴れて屋根もすぐに乾いてくれたのは良いけど気温と湿度も一気に上昇
いきなり熱中症危険注意報状態からのスタートとなった。

いつものごとく下請けさんとグタグタブツブツ言いながらでも手はさっさと動かし作業をこなして・・・ 

と言いたいところだがさすがに手も足も遅かったのは認めるところです。

毎年のようにお盆にどこかの屋根に登ってますけど、

  やっぱりこの時期が一番キツイかもね。

何度も給水し頭から水かぶって体温を上げないように注意して作業を進めます。
昼ごはんのためクーラー効いたところで一服してしまったら昼から動けなくなるのは間違いないし、動けたとしてもペースが落ちる ことは必至なんで簡単にカロリー補給だけして一気に仕上げまで。

もちろん熱中症対策はぬかりなく

すべてを完了し現場を後にしたのは午後4時ごろでした。

今回は先にも書いたように最小限の受風面積での設計でした。
ルーフタワーはNAGARA/NRT-100(1m)。
アンテナはHFV330を3.5MHz~24MHzとし、28MHzは単独で短縮Vダイポールを設置。
50MHz~430MHzは第一電波/V2000をベランダに設置。

ルーフタワーのマスト(HFV330の上)にV2000を乗せなかったのは、
前に施工したJA3IHI局のところで上に載せた場合とそれを外した場合で明らかに良い結果が出てるということだったので、この経験値から面倒ではあるがベランダに別マストで設置する方法を選びました。


100844

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100846

これでコンパクトなアンテナではあるが3.5MHz~430MHzまですべてのバンドでちゃんと同調して働くアンテナが出来ました。

HFV330は使いこなすのに少し経験が必要ですが、それが出来るようになればじゅうぶん使えるアンテナです。

Bigアンテナではありませんが今まで設置されていたアンテナとは見違えるほど聞こえるようになったんじゃないかな

まずはこのシステムでいろんなバンドを経験し自分に合ったバンドを探され楽しんでいただければ良いのでと思います。

そして物足りなくなってくれば次のステップです。
自分に合う好みのバンドを最優先にしたアンテナ設計をしてグレードアップしていけばいいと思いますしね。
その時にはこのHFV330がサブアンテナとして活躍できるでしょう。

そうなるまで

 長くアマチュア無線を楽しんでください!!

施主様、作業中のお気遣いもありがとうございました。
まだアンテナの実力がどうのこうのと言うまでわからないとは思いますが、しばらくはアンテナの動作状況を把握しそれを使いこなせるように慣れていただく期間が必要ですね。

うまく使いこなしていただき楽しんでいただける事を願っております。

そしてグレードアップのご相談いただける事を

           楽しみに待ってますのでね~

ちゅーことで今回も事故なく無事終了。
      し か し  暑かったぁ~

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コメント(2)

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ルーフタワーにHFV330を乗せると、いかにも飛びそうですね。
ローカルOMとも議論しましたが、「HFV330はトラップで切断される330と比べてもそんなに見劣りしないのは、どの周波数でもエレメント全体を使えるので、良いのじゃないか」という話になりました
それにしてもSD330と比較しても、チューニングが大変なのは、オールバンドで使える短縮V型の代償としてしかたがないのかなぁ、
 http://kei-tsuu.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/08/post_9b1f.html 
「だれかこんなことが出来るソフトって言うかシステム考えて販売したら儲かるかもよ~smile」
『だれか』って言われなくても解ってますね!(^^;

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IHIさん、毎度です。

このやり方でも屋根には近いので、とくに雨で濡れると干渉は大きく出るでしょうからチューニング位置は変わるでしょうね。

だれかってそれは私じゃないですよ!
それこそわかってるでしょ!って言いたいのは私の方ですよ!! ねっIHIさん(笑)

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