クリエイト 3.5~28MHz 5BAND DP 330V-1新設 続編

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さて、夕方まではまず雨の心配はないだろうけど、早ければ夕方から雷をともなう強い雨が降るかもしれない。
翌日も曇り時々雨の予報なので、屋根の上の仕事は初日で終わらせてしまいたい。
ケーブルの処理や調整程度の仕事を残しても2日目の雨の止み間を狙ってなんとか出来るだろうとの予測。
このアンテナははじめての設置だし、取説を見るとローバンドは調整作業が必要と・・・
クリエイトのアンテナも何度も触ってるから組み立てに関してはさほど難しいものではない。
調整が一発で出来るのか、何度も何度も繰り返さないとうまくいかないものなのかはやってみないとわからない。
とりあえず出来るだけ早くから作業を開始して日没もしくは雨が降るまでの時間で出来るところまでやろうと朝8時半から作業開始。

作業の順序は、旧アンテナ設備の撤去(アンテナ、ルーフタワー)→ローテーターは再利用なので旧タワーより外す。→新ルーフタワーを上げる。→ステー材料はグラスワイヤーとステンレス金物が使ってあったので劣化や傷みのある物のみ交換し問題無い物はそのまま使用し経費節減。→アンテナ3本を順に乗せる。→同軸、330V-1のコントロールケーブル、ローターケーブルを敷設。→ケーブル類を室内に入れ各アンテナの動作(SWR)、ローターの動作確認。→すべての工程に忘れ物がないかなど再チェック。→330V-1の最終調整をして完了。→現場の片付け作業。
と大雑把に書くとこんな感じで作業を進めました。
新設のアンテナ、ルーフタワーなどは軽バンに積めるサイズにまで組み立ててテナコート処理まで済ませた状態で搬入しているので、細かな組立作業は必要なし。
当日は猛暑日 です。
水分補給、首筋を冷たいタオルで冷やしたり塩分を摂ったり熱中症対策もバッチリ
すべての設置を夕方5時前ぐらいに終わり室内に入れた同軸にコネクターをつけてSWRチェック。
V-2000(50/144/430MHz)は異常なし
TD-1230S(10/18/24MHz)は18MHzのSWRが少し高い。
これは屋根にブリキ材料が使われた部分があり、高さなどを考えるとどうやらそいつと喧嘩してる
アンテナを回すとSWRが変化するのでおそらくその可能性が高いがSWRが一番高い位置でも1:1.8くらいなのでそのまま妥協。
10MHz、24MHzは異常なし。
さて一番期待と心配の大きい330V-1です。
ハイバンド(14MHzから上)はまず問題なし。

7MHzも説明書に従いコントローラーを操作しながらSWRを確認すると、これもバッチリ問題なしです。
残るは3.5/3.8MHz。
さすがに一発ではOKくれないやろうなと、慎重に説明書を見ながら手順したがってSWRを確認する。
説明書では3.8MHz(3.79)でのSWRを確認し、ずれているようならマッチングボックス内のコイルを調整して同調点を3.79にあわせる。
そうすることで3.5MHz帯他の周波数も追従して説明書どおりに同調するように書かれている。
3.79MHzでのSWRが少し高く同調点が約30KHzほど下にずれていた。
手順に従ってマッチングボックス内のコイルを触ると、一発でほぼ3.79MHzに同調させることに成功。
このコイルを調整する作業は+ドライバーとラジペンがあれば簡単に出来ます。
測定器は市販のアンテナアナライザーがあればとてもスムーズにできますがSWRメーターだけではちょっとつらいかも
もちろん1人で行ったり来たりはかなりの難作業なので、430MHzのハンディーなどで連絡しながら2人で行うのがベストですね。
で3.79MHzの同調に一発で調整が出来たので他の周波数を確認してみると、これも説明書どおりにほぼ目的周波数に同調しそれぞれのSWRは1:1.2~1.3程度で文句なし
施主様もSWRの調整確認作業を横で見てもらってましたが、意外とすんなり説明書どおりの答えが出たのに感激でしたね。
もう一度すべてのバンドでSWRを確認してOK  これですべての作業完了です。
この時点で6時前後だったでしょうか、空は黒い雲が重たそうにしていますが降雨なし
スライダー梯子や撤去したルーフタワーなどを車に積み込んでるとポツポツと・・・
やった~  なんとか雨に降られる事なく一日で作業終了です。
雨男ふたりの作業なので心配でしたが、もう雨男と言われなくてもいいでしょう
いや、そんなことじゃなくってはじめての330V-1が苦労することなく説明書どおりスムーズに調整できて良かったです。
施主様も早速今晩から運用できるのでととても喜んでいただきました。
今回の工事はすべての運びが「吉」と出たようで、猛暑で休み時間もちゃんと取った割にはホントにスムーズに早く作業できました。
ちょっと見にくいかも知れませんが写真で作業を順に紹介していますのでご覧ください。

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撮影は施主様のJS3OYA局です。

JS3OYA局、330V-1は多くの皆さんが期待するアンテナのひとつだと思いますので、使用レポートなどコメントいただければ幸いです。

また、当日は水分補給などお気遣いいただきありがとうございました。
思って頂いたとおりのアンテナにすることが出来てますでしょうか?
今回設置させていただいたアンテナで思う存分楽しんでいただくことが出来れば、私もすご~く嬉しいのですが・・・

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コメント(6)

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 猛暑の中での手際のいい作業、本当にありがとうございます。
 3.5はまだ国内CWだけですが、20WでストレスなくQSOできます。呼び負けしません。以前のAH2a+LW(屋根すれすれ)とは雲泥の差です。330V1のカタログにもゲイン-2.5dBと正直に書かれてますし、フルサイズに及ばないにしても、相当の実力と考えます。屋根の上にきっちりあげているのも効果的なのでしょうね。
 リレーコントロールはやや不安があったのですが、内蔵チューナoffで広帯域に出られるのには感激です。直下で整合が取れているためか、7も飛びがよくなった感じです。
 WARC-DPはクロスに設置したため、330V1との干渉もなく、正しく動作しているようです。18はCW 20WでV8,KH6もできました。
 まもなく秋のDXシーズン、330V1+TD1230でローバンドからハイバンドまで、とても楽しみです。

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お疲れ様でした。
雨との戦いにも勝利でき???施主様にも、ご満足頂けてよかったですね。
今回は、稀な全ての良い要因が重なった結果だと思います。
新製品も施工できたしね~

ps:JS3OYA様、お心使い有り難うございました。お蔭様で、スムーズに作業できました。
有り難うございました。

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JS3OYA局、早速コメントいただきありがとうございます。
WARCのDPは水平設置ですから、少し打上げが高いのではとお話してましたが、極端に気にすることなくDXも出来ているようで安心しました。
秋の夜長にじっくり楽しんでいただけることを願っております。
ホントお気遣いの数々と今回のご依頼、ありがとうございました。

下請さん、お疲れ様でした。
いつもかなり慎重に段取りして行っても、事件は現場で起こるんですよね!
あっ、事件ってたいしたことや無いですよ。
あちゃ~これどうする!?って程度の事はよくある話って事ね。
でもホント今回はすべて段取りしたとおりで、急いでドタバタでやったわけでもないのにスピード速かったね。
また次回の工事もよろしく!

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撤去だけで半日仕事と思っていたのが、お二人の連携プレーで2時間弱で片付いたのはびっくりでした。全てが終わったあとに雨が降り出したのもドラマティック??
ちなみに雨が降ってもSWRは悪化せずでした。
それとV2000、144SSBで1エリアと交信出来ました。U,Vも楽しめそうです。

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あら、2mも結構飛んでますねぇ~
GPですから物足りない感はあるでしょうけど、HFメインに考えて、サブ的なVU帯のアンテナと思えばじゅうぶんですね。
週末の運用できる日が待ち遠しいんじゃないでしょうかね!?
ご家族サービスもお忘れなく~(^^)

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撤去品のルーフタワー、ローテーターなどありましたら譲って下さい

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